「ハッローチューリッヒ♪」のCMでお馴染みのチューリッヒはダイレクト系自動車損保のイメージが強いですが、がん保険や医療保険などの生命保険も扱っています。
『チューリッヒ生命』は自動車損保のチューリッヒと同様、ネットを使用しての直接契約ができるサービスを展開しています。
今回はそんなチューリッヒ生命について、メリットや特徴を説明いたします。
チューリッヒ生命では『死亡保険』『医療保険』『がん保険』『従業不能保険』と、4つをメインにした商品を取り扱っています。
特に注目すべきは、がん保険の『終身ガン治療保険プレミアムDX』です。
一般的ながん保険はがんであることが確定したときの『診断一時金』、あるいは入院した日数に応じて保険料が支払われるのが一般的です。
しかし、チューリッヒ生命の『終身ガン治療保険プレミアムDX』は、施された治療に対して保険料が支払われるという形式になっています。
規定の放射線・抗がん剤・ホルモン剤による治療を受けたときに『がん治療重視プラン』や『がん総合保障プラン』なら、一ヶ月で20万円の給付金が受け取れます。
また、自由診療による抗がん剤・ホルモン剤治療を受けたときには、月額40万円が支給されます。
(保険料やプランによって異なります)
総支給額が2000万円との限度こそありますが、支払の回数制限はありません。
がん治療が長引いた際には、治療月毎に給付金がもらえるのは非常に大きなメリットと言えるでしょう。
チューリッヒのがん保険は、基本的に実際にがんにかかってからの『治療』を重視した保険です。
そのため、家系でがんにかかった人が多く一般の人よりがんの心配が高い人、治療の長期化に心配がある人に向けた保険となっています。
要点のみを押さえた『がん治療重視プラン』や『がん総合保障プラン』の2種と、具体的な治療方針を検討している人には『自由設計プラン』も用意されています。
ダイレクト系保険の特徴として、シンプルなプランや、保証や特約を限定して付与できる人であれば代理店を経由した保険より安くなる傾向があります。
しかしダイレクト型のチューリッヒ生命でも、自由設計プランで「あれもこれも…」と特約を付けてしまうと、対面型の保険より高くなってしまう場合があります。
ダイレクト系ならではの安さを求めるのであれば、自動車保険とは違って複数の保険に入れるメリットを生かすことがおすすめです。
他社の総合医療保険を補う形の副保険としてシンプルなプランのみに加入しておくか、必要なプランを厳選して自由設計プランを組むのがおすすめです。
がん保険以外にも通常の医療保険もあります。
一般的な3大疾病だけでなく、『ガン、心疾患、脳血管疾患、糖尿病、高血圧性疾患、肝疾患、腎疾患』の7大疾病に対応しています。
近年では、入院患者の3人に1人は7大疾患で入院しているという事実があります。
(出典:厚生労働省平成26年患者調査)
チューリッヒ生命はその7大疾患の治療に際し、先進医療の技術料も通算2,000万円まで保証しています。
また、入院による支払い日数が無制限であること、退院後の通院に対しても日額5,000円の給付が受けられるようになっています。
医療の進歩により、入院ではなく通院での治療を行う人も増えていますので、通院でも給付金が受けられるのは非常に大きなメリットです。
がん保険同様基本プランとカスタマイズプランがあり、さらには上記疾病以外にも女性特有の疾病に対するプランも用意されています。
くも膜下出血や脳梗塞など、男性より罹患率が高い病気に対して手厚い保護がなされる『終身医療保険プレミアムDX for Lady』は多くの女性におすすめできます。
保障が大きい分だけ、保険料は基本プランより割高になるのがデメリットです。
これは他社の医療保険でも女性疾病特約を付けた場合には同様に保険料が上がるので、チューリッヒ生命特有のデメリットというわけではありません。
現在の傾向として喫煙者は少なくなりつつありますが、やはり喫煙は血流量の低下などを招くため、肺がん以外の様々な疾病の要因にもなります。
そういったデータをもとに、チューリッヒ生命では非喫煙者に保険料の割引を行なっています。
『(過去1年以上)タバコを吸っていないこと』『最高血圧119mmHg以下かつ最低血圧79mmHg以下』の条件に当てはまる人は『非喫煙優良体型』と判断されます。
保険料は最大43%の割引がなされます。
死亡保険の保険金額は500万~1億円まで対応しており、一括で支払われます。
保険料と収入のバランスを見て加入すると良いでしょう。
プランには10年毎の更新と、10年以上の加入を条件に55歳~70歳満了まで年齢で備える二つのパターンが選択できます。
たとえば10年単位の場合『子どもが大学を卒業するまで』など一定期間だけ入っておきたいという場合に有効です。
年齢で備えた場合には保険料が加入時から変わらないので、加齢による保険料の増加を抑えることができます。
例えば『30歳男性、保険金額:1,000万円、保険期間・保険料払込期間:10年』の場合、保険金額は『通常1,500円/月』です。
『非喫煙優良体型』であれば『1,050円/月』となり、年額一括支払いであればさらに400円引きとなります。
「いざという時の生命保険には入りたいが、保険料は抑えたい」という人は、チューリッヒ生命のような非喫煙者特約のある生命保険を選ぶと良いでしょう。
安さを求めることも大事ですが「保険料を安く抑えるために健康な体でいよう」 と意識が働いて健康を維持できるのが、この保険の本当のメリットかもしれません。
逆に「保険に入っているからもしもの時も安全」と自らを律しなくなってしまうと、疾病リスクも高まってしまいます。
結果的に保険金を受け取ることはできても、それはあなたが死亡してしまうという最大のリスクに繋がってしまうのです。
この油断を保険業界では『モラルハザード』と呼びます。
保険に入ったからと油断はせず、健康を維持するため、保険料を安くするためにもモラルハザードに陥らない意識の持ち方が大切なのは言うまでもありません。
ちなみに近年『モラル(道徳)の崩壊』と意味で『モラルハザード』という言葉を使う人も大勢いますが、そちらは誤用です。この機会に覚えておいてください。
チューリッヒ生命の見積を取得したい場合、公式サイトの各保険ページで『保険料・シミュレーション・お申し込み』から簡易見積が取得できます。
もっと詳しい見積が欲しい場合や、相談・質問をしたくなったときには気軽に電話で相談しましょう。チューリッヒ生命のカスタマーケアセンター(フリーダイヤル0120-680-777)で、質問や相談を受けることができます。
気になった特約や、サイトを見ただけでは分からない不明点などは、契約の前に必ず相談するようにしましょう。
代理店経由で保険に加入する場合、ファイナンシャルプランナー(FP)などの資格を持った人が事細かに説明をしてくれます。
しかし、チューリッヒ生命を含むネットのダイレクト契約が可能な保険は、人件費を削減することで保険料の安さを維持しています。
ですから、その分利用者側の方でも、保険の勉強が必要となっているのです。契約前には、契約内容の細かい点まで確認し、齟齬の無いよう事前にしっかり相談しておくようにしましょう。
また、チューリッヒ生命のClub Offでは国内宿泊、海外宿泊、レジャー、スポーツ、ショッピング、 育児・介護サービスが優待価格で利用できるので魅力的です。
チューリッヒ生命公式サイト
https://www.zurichlife.co.jp/
ライター名 :大隈
プロフィール:大手生保会社に1999年から2004年まで6年間勤務し、一般職から業務職に昇進、代理店営業担当しつつコンサルティングも勉強していました。保険で貯蓄ではなく、用途に応じて別々で準備すべしという考え方です。